MEC食は糖尿病改善に効果あり!?重度の2型糖尿病が治った例も!
糖尿病を始めとしたさまざまな病気が治ると噂のMEC食、ご存じでしょうか?
32歳の時に重度の2型糖尿病を発症した漫画家の椎名マキさんは1年間、MEC食を実践して、糖尿病を克服したそうです。
今回はMEC食の糖尿病改善効果、基本的なコンセプト、具体的なメニューなどについてご紹介します。
この記事の目次
糖尿病などの病気を改善するMEC食とは
MEC食は予防医療の観点から開発された食事療法
MEC食とは、沖縄県那覇市にある「沖縄徳洲会こくらクリニック」の院長を務める渡辺信幸先生が開発した食事療法です。
渡辺信幸先生は、離島での医療に従事する中で、救急医療の限界を感じ、予防医療に着目するようになりました。
その予防医療の具体的な方法として、タンパク質、脂質、ミネラルといった現代人に不足しがちな必須栄養素を十分に摂取するための「MEC食」という食事療法を開発したのです。
この「MEC食」は糖尿病を始め、さまざまな病気を改善することで話題になっています。
MEC食なら、必須栄養素を摂取して健康になれる
MEC食の「MEC」は、肉(Meat)、卵(Egg)、チーズ(Cheese)の頭文字です。
つまり、肉、卵、チーズを中心とした食事療法です。
現代は肥満が増えている一方で、必須栄養素の摂取不足という問題を抱える人が増えています。
特に動物性のたんぱく質と脂質の不足が、さまざまな病気や体の不調の原因となっていると言われています。
肉、卵、チーズは、動物性のたんぱく質と脂質をはじめ、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルという4つの必須栄養素をバランス良く摂取するために理想的な食材なのです。
また、肉、卵、チーズは手に入りやすいため、実行しやすさという点でも、優れた食事療法といえるのではないでしょうか。
「MEC食」の方法は簡単!肉、卵、チーズを食べて、よく噛むこと!
MEC食の実行方法はとてもシンプルで簡単です。
・肉200g
・卵3個
・チーズ120g
を毎日、摂取し、ご飯・パン・麺類など炭水化物、お菓子や清涼飲料水、糖質が多く含まれている果物や野菜は控えます。
そして、 一口ごとに30回よく噛むことです。
MEC食の主役は肉、卵、チーズなので、食べる順番としても、まずはこの3つを先に食べてから、付け合わせ程度の葉野菜を食べるというのが基本です。
一般的な糖尿病の食事療法とはかなり内容が違いますね。
炭水化物などの糖質を制限するという点では、最近、糖尿病に効果があるとされている糖質制限食と似ていると言えるかもしれません。
MEC食で重度の2型糖尿病が改善!女性漫画家の実体験
32歳のときに重度の糖尿病を発症し、MEC食を実践して糖尿病を克服したという漫画家の椎名マキさんは、自らの体験を綴った漫画を出版しています。
「肉・卵・チーズをたっぷり食べて 1年で50kg痩せました」(椎名マキ著、渡辺信幸監修、講談社)
この漫画の監修を担当しているのは、MEC食の考案者である渡辺信幸先生です。
椎名マキさんは、20代半ばで一人暮らしを始めてから、50kg台だった体重が105kgまで増えてしまい、32歳の時には、重度の2型糖尿病と診断されました。
その後、教育入院して、カロリー制限を主体とした糖尿病の食事療法や運動療法を受けたものの、改善がみられなかったそうです。
面倒で効果の出ないカロリー制限に挫折してしまった椎名マキさんは、その後、MEC食と出会います。
MEC食を実践してから約1年後には、糖尿病を克服し、約50kgの減量にも成功したそうです。
糖尿病を始めさまざまな病気を改善するMEC食の効果
MEC食を実践すると、糖質を制限した食事により血糖値を安定するため、糖尿病をはじめとする生活習慣病の改善効果が期待できます。
また必須栄養素をきちんと摂取することができるため、健康になり、片頭痛、不眠などの不定愁訴も改善されるそうです。
花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状が改善したという方も多いようです。
またMEC食を続けていくうちに、自然と炭水化物や甘いものへの欲求がなくなっていきます。
ゆっくりよく噛むことで、少ない量でも満腹感が得られるため、自然と体重が落ちます。
余分な脂肪は落ちて、筋肉はつくので、理想的なダイエットと言えるのではないでしょうか。
またタンパク質などの栄養分がしっかり摂れるため、肌がキレイになった、肌荒れが治ったなど、美肌効果を実感する方も多いようです。
MEC食の効果を最大限にするには「よく噛むこと」が大切
MEC食は、肉、卵、チーズをメインに食べて、よく噛めばいいというシンプルで簡単な食事療法です。
「よく噛むこと」の部分は、見過ごされてしまいがちかと思いますが、MEC食の効果を引き出すためにとても大切な要素です。
MEC食のルールとして、「1口につき30回噛むこと」とされていますが、どんな効果があるのでしょうか?
「よく噛むこと」の効果(1) DITによる代謝向上
食事をすると、体の中に取り込まれた食べ物は胃や腸などの消化器官で細かく分解され、消化されますが、このときに多くのエネルギーが消費されています。
このエネルギー消費のことを食事誘発性熱産生(DIT:Diet Induced Thermogenesis)と言います。
このDITのエネルギー消費量は、食べ物によって異なり、一番消費量が大きいのがタンパク質です。
タンパク質が20~40%であるのに対して、糖質は6~9%、脂質は4~14%と、大きな差があるのです。
MEC食はタンパク質中心の食事なので、DITのエネルギー消費量は多めですが、よく噛むことによって、さらにDITのエネルギー消費量が増えるという効果があります。
「よく噛むこと」の効果(2) 満腹感により食事量が減少
また、よく噛むことによってヒスタミンというホルモンが分泌され、満腹中枢を刺激します。
そのため、少ない量でも満腹感を感じるようになり、自然と食事の量が減っていきます。
早食いをすると、脳の満腹中枢が満腹であることを認識する前に、食べ過ぎてしまうことがよくあるそうですが、それを防ぐためにも、よく噛むことは効果的です。
ゆっくりとした食事をすれば、そのような無駄な大食いを避けることもできます。
「よく噛むこと」を実践するためのコツ
よく噛むことは、最初は意識しないとなかなかできないと思います。
しっかり実践するためには、1口食べたら箸を置いて、30回じっくり噛むようにするとよいそうです。
食べたものを飲み込むのではなく、よく噛んで液状になった食べ物が喉に滑り落ちるような感じをつかめたら、しっかり噛むことができるようになったという証拠です。
よく噛むことによって、脳細胞を活性化する効果もありますし、また顔の筋肉を使うので、顔が引き締まったり、小顔になったりする効果もあるそうですよ!
MEC食の効果を高める具体的なメニューは
MEC食のメニューは卵、肉、チーズなら何でもOK!揚げ物も大丈夫
MEC食のメニューは、卵、肉、チーズなら、基本的に何でもOKです。
肉の種類も、牛、豚、鶏のどれでも大丈夫です。
飽きずに続けるためには、調味料を工夫して、味付けを変えるといいそうです。
から揚げやとんかつなどの揚げ物も大丈夫なので、いろいろなメニューを楽しめて、無理なく続けられそうですね!
MEC食のダイエット効果を高めたいなら豚しゃぶがおすすめ
豚肉にはカルニチンという、脂肪を燃やすために欠かせない成分が豊富に含まれています。
MEC食のダイエット効果をさらに高めたいという場合は、豚肉が一番おすすめです。
カルニチンは熱に弱いので、調理方法としては、豚しゃぶが効率よくカルニチンを摂取できそうですね。
糖尿病改善効果もある食事療法「MEC食」まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今回はMEC食の糖尿病改善効果、基本的なコンセプト、具体的なメニューなどをご紹介しました。
MEC食の魅力は何と言っても実行のしやすさ、継続のしやすさだと思います。
卵、肉、チーズはどれも手に入りやすい食材だし、メニューのバリエーションも豊富なので、無理なく継続できそうです。
また、MECを始めると、よく噛むことによって、自然と空腹感を感じなくるという方が多いようです。
簡単にできる食事療法で糖尿病を根本から改善したいという方はMEC食を試してみるのもよいかもしれません。
【MEC食 参考書籍】
「肉・卵・チーズをたっぷり食べて 1年で50kg痩せました」(椎名マキ著、渡辺信幸監修、講談社)
肉・卵・チーズMEC食で ボケない老けない疲れない! 4000人がやせて健康に! (渡辺信幸著、主婦の友社)
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