足の指のしびれや足の裏の痛みは糖尿病神経障害(合併症)の症状かも
糖尿病と診断されている、または疑いがあり、足の指や足の裏がしびれたり、「ぴりぴり」、「じんじん」したり、痛みを感じたりする場合、糖尿病の三大合併症の一つ、糖尿病神経障害が進行している可能性が高いです。
今回は、糖尿病の三大合併症の中でも最初に現れるという糖尿病神経障害の足の指のしびれなどの症状の特徴、原因、治療、予防法などについて、まとめてみました。
この記事の目次
糖尿病神経障害の足の指などの症状の特徴
糖尿病神経障害の足の症状にはどんな特徴があるのでしょうか?足の指や足の裏に現れる典型的な自覚症状や、症状の特徴をご紹介します。
糖尿病神経障害の足の症状の典型例
糖尿病神経障害の初期症状は、主に足の指や足の裏など、足先に現れることが多いです。
- 足の指がしびれる
- 足の指や足の裏に「じんじん」、「ぴりぴり」、「チクチク」するような感覚や痛みがある
- 足の指や足の裏に刺すような痛みがある
- 足の指や足の裏に虫が這っているようなムズムズした感覚がある
- 足の裏に石などの上を歩いているような違和感がある
このような足の自覚症状がある場合は、糖尿病神経障害の可能性が高いので、早めに医者に相談しましょう。
糖尿病神経障害の足の症状の特徴
糖尿病神経障害の足の症状の特徴の一つとして、左右対称に症状が出るということが挙げられます。
また、足の指や足の裏など、末梢部分から症状が出るということも特徴の一つです。
糖尿病神経障害が進行すると、足だけではなく手指にも痛みやしびれが現れるようになります。
また、進行すると次第にしびれや痛みなどはなくなり、感覚が鈍くなってきます。
このような状態を放置していると、足が変形したり、潰瘍(かいよう)ができたりなど、さまざまな足病変が起こります。
糖尿病神経障害の足のしびれ、痛みの放置は危険
糖尿病神経障害の足のしびれ、痛みを放置すると足の切断に
糖尿病神経障害が進行すると、足の感覚がなくなるため、足に怪我をしたり、感染症にかかっても、気づかなくなります。
そのため足に怪我をしたり、感染症にかかったりしても、気づかずに、病院に行くこともなく放置してしまいがちです。
放置している間に、足の怪我や感染症がどんどん悪化して、気づいた時には、足を切断しなければいけないほど悪化しているというケースも少なくないのです。
糖尿病神経障害による足の切断のきっかけは「靴ずれ」!?
糖尿病神経障害による足の切断のきっかけとなった外的要因の約7割は「靴ずれ」だと言われています。
2位以下の、やけど(19%)、外傷(7%)、感染症(3%)を大きく上回る原因が、「靴ずれ」というのは意外ですよね。
糖尿病神経障害が進行して、足の感覚がなくなると、合わない靴をはいていても痛みを感じないため、靴擦れがどんどん悪化してしまうので、注意が必要です。
糖尿病神経障害の早期発見のために
糖尿病神経障害は、糖尿病の三大合併症の中でも最初に現れる合併症で、糖尿病の患者の30~40%が発症すると言われています。
そのうち、足の指のしびれや痛みなどの自覚症状がある方は約半分程度と言われています。
そこで、日本糖尿病対策推進会議は、糖尿病神経障害を早期に発見するために、足の症状を自分でチェックできる「足チェックシート」を無料で配布しています。
糖尿病の方は定期的にチェックして、項目に「はい」がある場合は、できるだけ早めに医師に相談しましょう。
糖尿病による足の症状と原因のわかりやすい説明動画
「糖尿病のわかりやすい説明なら糖尿病3分間ラーニングがおすすめ!」という記事でもご紹介しました「糖尿病3分間ラーニング」には、糖尿病による足の病気についての動画もあります。
3分で見れるので、ぜひ参考にしてみてください。
動画によると、糖尿病による足の病気は、神経障害だけではなく、動脈硬化や感染症も原因となっているそうです。
糖尿病による足の指のしびれや足の裏の痛みと早期発見の重要性まとめ
今回は、糖尿病の三大合併症の中でも最初に現れるという糖尿病神経障害の足の指のしびれなどの症状の特徴、原因、治療、予防法などについて、ご紹介しました。
足は日常生活の中でも、目にとまりにくい部分のために、放置してしまう人も多いようですが、糖尿病による足の症状を放置するのは非常に危険です。
- 足の指がしびれる
- 足の指や足の裏に「じんじん」、「ぴりぴり」、「チクチク」するような痛みがある
- 足の指や足の裏に刺すような痛みがある
- 足の指や足の裏に虫が這っているようなムズムズした感覚がある
- 足の裏に石などの上を歩いているような違和感がある
というような症状がある場合は、早めに医者に相談しましょう。
また、糖尿病と診断されたら、日本糖尿病対策推進会議が無料で配布している日本糖尿病対策推進会議の「足チェックシート」などを利用して、こまめに足の症状をチェックすることをおすすめします。