運動が苦手・嫌いな糖尿病の方にもおすすめの「笑いヨガ」の効果
2型糖尿病で医師から運動をするように勧められたけど、運動が嫌いでやりたくない、運動が苦手なので何をやっていいかわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、運動嫌いの糖尿病の方におすすめの「運動」とは言えないほど手軽にできるのに、効果抜群の「笑いヨガ」をご紹介します。
この記事の目次
笑いと糖尿病の意外な関係
福島県立医科大学医学部の大平哲也教授が2015年に行った研究によると、日常生活で笑いの頻度を増やすことが、糖尿病の指標であるヘモグロビンA1c(HbA1c)の低下と関連しているそうです。
大平哲也教授はもともと「笑い」と正反対の「怒り」について、医学的な研究をしていましたが、ある実験結果をきっかけに「笑い」の研究をするようになったそうです。
大平哲也教授が「笑い」の研究をするきっかけとなった研究は、「怒り」の研究のために実施した、唾液中のコルチゾール(ストレスホルモンの一種)の計測です。
その実験中に、参加者が動物のハプニング動画を見て、大笑いして、その後に、参加者の唾液中のコルチゾールを計測するとコルチゾールの数値が下がっていたことから、「笑い」に着目するようになったそうです。
糖尿病の改善効果が期待できる「笑い」ヨガとは?
世界100カ国以上で実践されている「笑いヨガ」
大平哲也教授が「笑い」の医学的な効果の研究を進める中で、「だれでも笑える方法はないか」と考えていたときに出会ったのが「笑いヨガ」だそうです。
「笑いヨガ」は、インド人の医師マダン・カタリア博士が「笑いと健康」に関する論文を執筆中、笑いの健康への効果は思いのほか強力であることを知り、ヨガ講師の夫人の協力を得て「笑い」の実践方法として開発したものです。
「笑いヨガ」は英語では”Laughter Yoga”と呼ばれ、2016年現在、世界100カ国以上に広まっているそうです。
「笑いヨガ」は、本当におかしくて笑っているわけではないので、つくり笑いになりますが、体に与える健康効果は本当の笑いとほとんど変わらないそうです。
「笑いヨガ」には糖尿病の指標、ヘモグロビンA1c改善効果も!
大平哲也教授が、糖尿病患者を含む40人を対象として、「笑いヨガ」の効果を確認するための研究を行ったところ、「笑いヨガ」による糖尿病の指標であるヘモグロビンA1c(HbA1c)の改善効果が確認されました。
この研究では、参加者は、週1回90分、笑いヨガを含んだプログラムを90分受講して、2か月後にヘモグロビンA1c(HbA1c)を測定したところ、平均で0.17%低下していたそうです。
笑いヨガにはストレスホルモンを減少させる効果もあるため、ガンや糖尿病、心疾患、うつ等あらゆる病気の予防改善が期待できると考えられています。
運動が苦手・嫌いでも手軽にできる「笑い」ヨガ
「笑いヨガ」の優れている点は、だれでも簡単に実践できることです。
自宅で手軽に簡単にできるので、運動が苦手、運動は嫌いという糖尿病の方にもおすすめです。
簡単なのに、10分で30分の有酸素運動効果が得られるとも言われています。
ぜひ、こちらの動画を見ながら、実践してみてください。
私もやってみましたが、とても簡単で、気分がスッキリしましたよ!
手を叩いたり、大きく呼吸したりするので、体が温まるし、声を出すので、スッキリします。
「笑いヨガ」について、もっと詳しく知りたいという方はこちらの書籍もおすすめです。
笑いヨガで超健康になる! (高田 佳子著、マキノ出版ムック)
運動が苦手・嫌いな糖尿病の方にもおすすめの「笑いヨガ」の効果まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今回は、運動嫌いの糖尿病の方におすすめの「運動」とは言えないほど手軽にできるのに、効果抜群の「笑いヨガ」をご紹介しました。
とても簡単にできて、気分がスッキリするので、「医師からは運動を勧められているけど、運動したくない」、「糖尿病の予防のために運動をしたいけど、ウォーキングなどする時間がない」という方はぜひ試してみてください!